口を大きく開けてね!

hot のo (short o) は口を大きく開けて発音してねとよく言われます。

それで唇を大きく開けても、まったく音がでません。

それは口を大きくする位置が違ったからでした。

口の後半部分。つまり顎を落とすという意味だったからです。

そのため、唇を少しだけ開けただけでもshort o の音はなります。

それにニコッとしながらでもその音はなります。

 

アルプス一万尺子やぎの上で

昔はアルプス一万尺子やぎの上で〜 と勘違いしていました。

子やぎの上ではムリだなと思っていたんですが正しいのはこやりの上でした。

結局どちらもムリなんですが。

 

これは、りとぎが似ている音だから聞き間違いをしていたんだと思います。

どちらも同じGグループの音だからでしょう。

 

かばん語の法則

ブログ内で何度か英語はvc 日本語はcv の音節構造をしていると

書いておりますが特にわかりやすいのは「かばん語」と

いわれている言葉だと思います。

英語の造語を作る時によくある2つの単語を1つにすることを意味します。

magazine + book → mook

breakfast + lunch → brunch

などです。 

これらは前半のc部分と後半のvc で一つの単語ができています。

やはりそこに切れ目を感じているからだと思います。

 

ネイティブ神話があるけれど(Rの発音編)

前回に続き今回は日本人には憎き(?) Rの発音です。

 

R は巻き舌とか言われています。rolled tongue の訳語なのですが

このrolled の意味はdrum roll(ドラムロール)と同じで連打するの意味です。

例えば、イタリア語で車のferrari(フェラーリ)のrrの音です。

舌をグルンと巻くことで鳴らす発音ではなかったのです。

また英語のRはrolled する必要がありません。

 

R はGグループの発音です。

グッグッグッと言いながら舌と口内の天井との隙間を少しずつ

広くしていってみてください。

オの口くらいに顎を下げた時、どこかでR の音が自然となります。

ほんのりとG の音を感じますでしょうか?

 

またよくウと言った後にR の発音をしてみるのがコツですと

言われますが日本語のウに似ている音、つまりlong oo と

日本語のウは少し違うのであまり参考にはなりません。

日本語は舌を盛り上げて発音しがちだからです。

イ段(キシチニヒの段)の音を発音するとよく分かるのですが

舌を盛り上げることでかなりyの音を混ぜています。

シはshi、チがchiと書かれたりするのはそのためです。

 

また英語でheと言う時、舌は終始ぐたりと口の底に

横たわっているのが自然な発音です。

しかし、日本語風にヒと言うとドイツ語のch のような

kに近い摩擦音になってしまいます。

 

ちなみに日本語のラ行が英語で一番近い音はflap t という現象の音だそうです。

water がワラに聞こえるとかparty peopleパリピというあれです。

またLがラ行に聞こえるのは母音につながる時に舌先を歯の裏に

当てるからでしょう。逆にL自体で終わる場合はmichael がマイコーのように

ウ聞こえるなんてこともあります。

ただ、イギリスのコックニーという方言で実際にウと言っている場合もあります。

 

ネイティブ神話があるけれど(Lの発音編)

日本人も外国人に教える時にそうですが、ネイティブがこう発音するんですよと

教えてくれる方法と実際の発音方法が違うことがあります。

Lの発音は、舌を歯の後ろにつけて発音すると教えてくれますが

実際は違いました。

 

前回の記事にも書いてみましたが、LはDグループの音です。

Zよりも舌を離して発音をします。歯の後ろにはつける必要はありません。

 

歯の後ろに舌をつけるのは母音が後に続く時だけです。

母音連続の回避という現象です。

Lを発音した後に舌をつけるのですが、舌先を伸ばすというより

口を少し閉じることで自然と舌先が歯の後ろにつく感じです。

口内を一回リセットしている感じでしょうか?

 

だからcool とかworld のように母音が後ろに続かない場合には

そのまま発音されます。

やってみると分かるのですがかなり自然な感じになります。

 

事前に知っていたら

英語の勉強を始めるときにこれを知っていたら良かったのに

と思うことをまとめてみました。

 

一番重要なことは英語を読み書き聞く話すために日本語を介することを

早いうちにやめること。

 

文法は大切だけど文法用語はどうしてもむりな翻訳をしているから

なるべく早いうちに英語で文法を学ぼう。

English Grammar in Use の書籍がおすすめ。だいたいの文法が学べる。

 

英語にも日本語と同じような五十音表がある。そして、それで単語に

読み仮名をつけよう。アが3種類あるとかカタカナを使うのはやめよう。

Phonics がおすすめ。

これは日本語の旧仮名遣いと現代仮名遣いの変換ルールブックだが

初歩で日本語の五十音表を学ぶのでおすすめ。

 

日本語と英語の音節構造が違う。bon という音があったら日本語は

boとnの間に切れ目がある感じで発音をするが、英語はbとonの間に

切れ目がある感じで発音をする。

 

日本語は、主題優勢言語<topic-prominent language>で英語は、主語優勢言語<subject-prominent language>である。

そもそも主語とは動作主のこと。英語は必ず、動作主を提示する必要がある。

 

日本語はピッチアクセントだが英語はストレスアクセント。

アクセントのないところはすべてschwa、英語だとshort u かshort erの発音。

 

vの発音

日本語には有声摩擦音がありません。

ずはdz です。舌をつけていますのでヅなのです。

だから英語のz とかv の発音は大変です。

 

v は歯と下唇とか言われますが鳴っているのは

どちらかというと唇の上下の繋ぎ目の辺り両端です。

そのあたりを鳴らすイメージでやるとうまくできます。