ネイティブ神話があるけれど(Rの発音編)

前回に続き今回は日本人には憎き(?) Rの発音です。

 

R は巻き舌とか言われています。rolled tongue の訳語なのですが

このrolled の意味はdrum roll(ドラムロール)と同じで連打するの意味です。

例えば、イタリア語で車のferrari(フェラーリ)のrrの音です。

舌をグルンと巻くことで鳴らす発音ではなかったのです。

また英語のRはrolled する必要がありません。

 

R はGグループの発音です。

グッグッグッと言いながら舌と口内の天井との隙間を少しずつ

広くしていってみてください。

オの口くらいに顎を下げた時、どこかでR の音が自然となります。

ほんのりとG の音を感じますでしょうか?

 

またよくウと言った後にR の発音をしてみるのがコツですと

言われますが日本語のウに似ている音、つまりlong oo と

日本語のウは少し違うのであまり参考にはなりません。

日本語は舌を盛り上げて発音しがちだからです。

イ段(キシチニヒの段)の音を発音するとよく分かるのですが

舌を盛り上げることでかなりyの音を混ぜています。

シはshi、チがchiと書かれたりするのはそのためです。

 

また英語でheと言う時、舌は終始ぐたりと口の底に

横たわっているのが自然な発音です。

しかし、日本語風にヒと言うとドイツ語のch のような

kに近い摩擦音になってしまいます。

 

ちなみに日本語のラ行が英語で一番近い音はflap t という現象の音だそうです。

water がワラに聞こえるとかparty peopleパリピというあれです。

またLがラ行に聞こえるのは母音につながる時に舌先を歯の裏に

当てるからでしょう。逆にL自体で終わる場合はmichael がマイコーのように

ウ聞こえるなんてこともあります。

ただ、イギリスのコックニーという方言で実際にウと言っている場合もあります。